第10回湯の花教室を開催

地場締めをする小学生と保護者ら

 明礬温泉湯の花製造技術保存会(飯倉里子会長)が「第10回湯の花教室」を15日午後1時30分から、みょうばん湯の里で行った。新型コロナウイルスの影響で2020、21年と開催しておらず、3年ぶりの開催となった。小学生13人、保護者14人が参加した。
 観光客だけではなく、市民にもっと湯の花製造のことを知ってもらうのが目的。湯の花製造技術は、国の重要無形文化財に指定されており、藁や茅葺の三角形の独特の形をした湯の花小屋の中で温泉の蒸気である噴気と青粘土を利用して、湯の花の結晶を作り出す独特の技術。
 江戸時代の前半、別府の地で日本で初めてミョウバン製造に成功した。ミョウバンは、占領や浄化、薬などに使われた素材だった。明治になると、外国から安価なミョウバンが入ってくるようになり、ミョウバンの製造過程で出来る結晶を「湯の花」として販売したことをきっかけに、湯の花製造が盛んになった。
 はじめに、元別府大学短期大学部教授で「湯山の里温泉」を経営している恒松栖さんが湯の花の歴史などを説明。6グループに分かれて、湯の里の職人に教えてもらいながら、地場締め、湯の花の採取を体験。また、湯の花小屋の作り方として、実際に紐で藁と竹を結び付けて屋根を作った。
 最後に、鮎沢潤福岡大学理学部助教が明礬温泉だけで造られる湯の花の特徴などについて説明をした。また、卒業論文作成のため鮎沢助教と一緒に来た内田実那さん=3年生=がサポートした。
 参加した女児は「楽しかった。湯の花が出来る過程や恒松さんが教えてくれた歴史が勉強になった」と話した。