別府市教育委員会は1日午前8時半、別府市会計年度任用職員の母語支援員として、小野ヤーナさんに辞令を交付した。
ヤーナさんは立命館アジア太平洋大学の卒業生で、ウクライナ出身。NPO法人ビューティフルワールドを立ち上げ、ロシアからの侵攻で国を追われたウクライナからの避難者の支援を続けている。現在、別府市には、保育園に1人、小学校2人、中学校に1人、高校に3人のウクライナ避難者が通っている。一番の壁は、やはり言語。困っている避難者を学校内で支援するため、ヤーナさんを採用した。
ヤーナさんは英語も堪能で、基本的には小中学校で常勤で、ウクライナ避難者だけではなく、支援が必要な外国籍の子どもたちの支援を行う。すでに、別府市に移住している。
寺岡悌二教育長が辞令を手渡して「別府市では、多様性に対応した教育を進めています。これまでの経験を生かし、活躍を期待しています。体に気を付けて、頑張って下さい」とあいさつをした。
その後、長野恭紘別府市長に面会し、市職員として採用されたことを報告した。ヤーナさんは「避難者だけでなく、外国籍の子どもたちのために頑張りたい。別府で働けることは、夢が叶った感じ。楽しみながら、頑張りたい」と笑顔で話した。