オレンジリボンたすきリレー

児童虐待がない、子どもたちの明るい未来を呼びかける
「オレンジリボンたすきリレー」が行われた

 11月は「児童虐待防止推進月間」。子どもたちの明るい未来を表す、児童虐待防止の象徴カラー「オレンジ」を使った「オレンジリボンたすきリレー」が毎年実施されている。大分県社会的養育連絡協議会(県児童養護施設協議会、県里親会、県ファミリーホーム協議会で構成)、NPO法人むぎの会、県社会福祉協議会が主催。今年で8回目。
 例年、別府市からスタートして、大分県庁まで啓発活動のために歩いているが、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年同様、歩かずに代表者が分かれて大分市と別府市に宣言書を手渡すことにした。
 18日午前11時半、オレンジリボンたすきリレー実行委員長の江口敏一乳児院・児童養護施設「栄光園」統括施設長をはじめ11人が別府市役所を訪れた。江口委員長が「オレンジリボン運動は、こどもの虐待のない社会を目指す市民運動で、こども家庭福祉にかかわる様々な人たちが協力しています。私たちは、気持ちを1つにして広く県民の皆さんにこども虐待の防止とこどもの権利擁護を訴えていきたい。また、社会的擁護を担う児童福祉施設の職員や里親は、こどもの暮らしを守る最後の砦として、施設内虐待やこどもの権利侵害の廃絶を目指します」と宣言書を読み上げ、阿南寿和別府市副市長に手渡した。
 阿南副市長は「別府市の虐待相談は、令和3年度は303件でほぼ横ばいですが、子どもたちの数が減っていることを考えると、増加傾向にあるのではと感じています。子どもたちを心身共に健やかに育てていきたいと思っています。引き続き、ご支援をお願いします」とあいさつをした。