別府警察署は24日午前9時30分、猟銃安全指導委員2人の永年表彰として県警本部長名の感謝状を伝達した。
伝達を受けたのは、上人仲町の牧保さん(86)と大字南立石の首藤勝良さん(78)の2人。
2人は平成22年2月から大分県公安委員会から猟銃安全指導委員として委嘱され、以後、別府市内における猟銃の所持および使用による危害を防止するための活動など顕著な功労があった。
伝達式では、2人に感謝状を贈った小林一成別府警察署長が「お二人には長年にわたり、猟銃の安全に尽力していただきました。今後とも引き続きよろしくお願いします」とお礼を述べた。
式終了後のインタビューで、牧さん(所持60年以上)は「非常にびっくりしましたし、嬉しい気持ちです。皆さんのおかげです。猟銃を使うときに年1回の検査のときに立ち合い、目につくようなところは注意している」。
首藤さん(所持58年)は「当たり前のことをしてきただけなので、県警本部長表彰をいただけるとは驚いたし、思っていなかった。昔は猟場で銃を撃っていたから、銃の取り扱いに不慣れな点があった。指導などで今はそれが少なくなった」とそれぞれ話した。
2人が注意・指導している点として、猟銃の保管方法、射撃場と猟場での弾の入れ方などを挙げた。
猟銃安全指導委員とは、銃刀法第28条の2に規定されており、都道府県公安委員会が、10年以上猟銃の所持許可を受けており▽人格および行動について、社会的信望を有すること▽職務の遂行に必要な熱意および時間的余裕を有すること▽健康で活動力を有すること―などの要件を満たしている者から委嘱している。
職務は▽猟銃の所持許可を受けている者に対し、当該猟銃の所持および使用による危害を防止するために必要な助言を行うこと▽警察職員が行う猟銃の検査(別府署は4月)に関し、銃身長の測定その他の技術的事項についての協力を行うこと▽猟銃の所持および使用による危害を防止するための民間団体の活動への協力を行うこと―と規定されている。
別府市の猟銃安全指導委員は今回の2人。