別府警察署は27日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)で1634万8千円の被害を発表した。今年に入り、同署管内の1件の被害額としては最高額。
同署によると、市内の60歳代男性の携帯電話に今月6日、「ご利用料金につきましてお話ししたい事があります。本日中に連絡ください」というショートメールが届いた。男性が表示された電話番号に電話したところ、男から「インターネットの利用料金に未納がある」と告げられた。男性は心当たりがないことを伝えると、男が「調査をするので調査費を払ってください。調査費は後日返金します」などと言われた。男性は市内の商業施設のATMから、男から指定された口座に現金を振り込んだ。その後も、男から電話があり、セキュリティ保険料、弁護士費用などの名目で現金を要求され、約20回に分けて計1634万8千円をだまし取られた。
男性の様子を不審に感じた身内が27日、別府署に来署し相談したことで被害が発覚した。
今年の被害件数と被害金額は本件を合わせて、19件約2363万円となった。
同署は「電話やメールなどで現金を要求されたら、それは詐欺です。すぐに家族や警察に相談してください」と呼びかけている。