12月別府市議会定例会の一般質問①

 令和4年第4回別府市議会定例会は9日午前10時、本会議を再開し、一般質問が始まった。初日午前は安部一郎氏(自民党議員団)、堀本博行氏(公明党)が公園行政、観光行政、市営住宅の管理運営、高齢者の移動手段の確保などについて質問した。
 午後からは、平野文活氏(日本共産党議員団)、黒木愛一郎氏(自民党議員団)、穴井宏二氏(公明党)が質問する。

駅前ロータリー等について

安部一郎氏(自民党議員団)

安部 一郎氏

 安部一郎氏は観光行政の駅前ロータリーと駅裏ロータリーについて「駅裏ロータリーにタクシーがあまり止まっていないので、市民に開放してはどうか。観光地を視察した際、ロータリーに定期観光バスが止まったりしている。別府は止まることができない。ロータリーの形状に問題があるのではないか。本腰を入れて調査してはどうか」と質問。
 松屋益治郎建設部長は「タクシーの利用実態はコロナの一時的なものと思われる。人流の活性化により今後の駅前広場の利用実態も見通せない。経済状況に応じた利用状況を把握しながらJRの意見を聞いていきたい」と答えた。
 安部氏が「現状はどうなっているのか」と質問。松屋建設部長は「朝夕のラッシュ時は確認しており、JRの乗降者の送迎で混んでいた時間があった」と答えた。
 「一番のお願いは、観光地なので旅館の車、観光バスが止められないことを解決してほしい。その中で、交通渋滞も解決すると思う」と要求した。
 そのほか、公園行政(春木川公園、上人ケ浜公園の事業者認定など)、観光行政(広告媒体など)、まちづくり(市有区営温泉など)について質問した。

市営住宅の管理運営は

堀本博行氏(公明党)

堀本 博行氏

 堀本博行氏は市営住宅の管理運営について「保証人の問題です。2018年3月、国交省が公営住宅の規定で保証人を外すようにした。高齢者の民間住宅の保証人は厳しい現実がある。別府市の保証人の現状は」と質問。
 登根澄施設整備課参事が「別府市の条例では、保証人は市内に居住し独立の生活をしており、かつ、入居者と同等以上の収入を要する連帯保証人が必要。連帯保証人を見つけることができないときは、連絡保証人を免除し、市外居住者を連絡保証人にすることなどで入居を許可している」と答えた。
 堀本氏は「全国の自治体の76・9%が必要となっている。別府市は」と質問。
 登根施設整備課参事が「別府市では令和2年に連帯保証人を2人から1人に見直した。家賃や原状回復などの債務保証がなくなるだけでなく家賃の滞納が増加するということから全国的には進んでいない」と答えた。
 堀本氏は「長年住んでいても、保証人のチェックはしていない。形骸化している。保証人が顕在化していないときもある。県外では廃止している。北九州では身元引受人としている。別府市でも形骸化しているのではないか。制度を残すかはしっかりと議論してほしい。そして、廃止、不要の方向にしてほしい」と質問。
 登根施設整備課参事が「今後の検討材料にします」と答えた。
 そのほか、生活保護行政、高齢者の移動手段の確保などについて質問した。