年末年始にかけて防犯意識高める

犯人役2人が迫真の演技で訓練を行った

 大分銀行別府支店(永松秀基支店長)で7日午後4時30分、強盗対応訓練を行った。
 年末年始に向けて防犯意識を高めるため、訓練を実施した。
 生活安全課の女性警察官1人と男性警察官の2人が強盗役に扮した。女性警察官が客として入店。カウンターの行員に小さい声で話しかけた後、カウンターを乗り越えて行員にナイフを突きつけた。男性警察官も入店しており、女性警察官に呼応するようにカウンターに上がり拳銃で威嚇しながら金を要求すると同時に、参加したすべての行員を壁際に移動させて、壁際を向かせた。男性行員が男性警察官から渡された袋に模擬紙幣を入れてもってくると同時に、犯人にゆっくりと話した。
 犯人役の2人は、模擬紙幣の入った袋を持って拳銃で威嚇しながら逃走した。犯人を追いかけた男性行員は、カラーボールに見立てた丸めた新聞紙を投げた。
 その後、行員は駆けつけた警察官2人に犯人の特徴などを伝えた。
 訓練終了後、別府警察署生活安全課員が「4年ぶりの訓練でした。人命の保護を最優先で、犯人逮捕は二の次。皆さんやお客さまの命を最優先に考えてください。皆さんは臨場した警察官に犯人の特徴や発生状況を事細かに伝えてください」と講評した。
 また犯人役の男性警察官が「警察からの逆信電話があったと思いますが、犯人が要求している際は無視しても結構です。犯人は覚悟を決めていますので、命取りになる可能性があります。勇気を持って要求に従ってください」、女性警察官が「わざと小さい声で言いました。距離を保って聞き返しました。近づくのではなく、大きな声で聞き返すなどが有効です」とそれぞれ述べた。
 最後に徳永成高副支店長が「緊迫感のある訓練でした。年の瀬で我々もいつも以上に警戒をしないといけない。実際の強盗だけでなく、架空請求などの特殊詐欺もあるので、お客さまやお客さまの資産を守るためにも緊張感のある活動をしていきます」と話した。