別府市教育委員会は、「家庭教育推進大会~子どもたちの『未来』をはぐくむ社会について考える~」を17日午後2時から、ビーコンプラザで開催した。
講師は、橘こころさん。学年ビリだったギャルが1年で偏差値を上げて慶応義塾大学に合格した「ビリギャル」のお母さん。弟は自暴自棄から立ち直り、妹は不登校から上智大学に合格している。自らの経験をもとに全国の悩みを抱えた保護者のために講演活動を行っている。「笑う子育てに福きたる~いい親ではなく笑う親でいんやないん!?」をテーマに講演をした。
橘さんは「よく、どうしてこうなるまでほっといていたのかと言われましたが、若い子を評価する時は、どこですか。見た目や目先の事で判断するんだなと分かった。金髪で化粧濃く、学校の成績だけで評価される中で、優しさと思いやりにあふれた子どもだったので、信じきっていた。最初は、真面目すぎる一生懸命すぎるお母さんをやっていて、タイムスケジュールがうまくいかないと毎日泣いていた。自己否定の激しいお母さんで、赤ちゃんのさやかはぐずるし、成長がおもわしくない状況が続いた」と振り返った。
「私の間違い子育てのせいで、娘は小学生1年生の時に学校に行けなくなった。ナイーブで、プチいじめみたいなのを止められない自分が辛くなって学校に行けなくなった。さやかが『学校に行きたくない』と言った時、『よく言えたね』と言い、学校に行かない、違う学校に行くの2つの選択肢を出した。違う学校なら行ってみたいと言ったので、転校した。大変だったことは分かったみたいで、4年間は楽しくはなかったが、行きたくないとは言わなかった。6年になって、なりたい自分の姿になりたいが、このままではなれそうにないと言われ、自分のことを誰も知らない学校にいけば、なりたい自分になりたいと思ったみたい」。
その後、弟が行く予定だった塾の面接に代わりに行ったことがきっかけで、慶応大学を目指すことに。「ワクワクすること、興味あること、高揚する思いがあれば頑張れる子だった。嵐の櫻井翔くんが慶応に行っていた。それだけのことだった。目をキラキラ輝かせて、面白い先生にあって、あの塾に通いたい、慶応大学に行くことにしたと言った。すごい目標が見つかって良かったねと抱き合ってよろこんだ」。夫からは無理と言われたが、頑張って合格することが出来た。
「大切なことは、こどもを信じ切ること。Beingで褒めること。怒らないこと。私は褒めることはないけど、どんなことも全肯定。そうすると、大事な時に親に話すようになると思う」などと話した。
引き続き子育てラボを行い、子育てで感じていることや悩みを語り合った。