別府市は27日、個人情報が含まれた風しんの抗体検査受診票と定期接種予診票を紛失したと発表した。
27日午後2時、市役所で記者会見を開き、中島靖彦いきいき健幸部長が「個人情報の記載のある書類を紛失するという、不適切な事案が発生しました。このような事案が発生したことは、市民の皆さまの信頼を損なうもので、深くお詫びを申し上げます」と話し、和田健二健康推進課長と共に頭を下げた。
和田課長の説明によると、風しんの予防接種を公的に受ける機会がなく、抗体及び保有率が他の世代に比べて低い年代の男性を対象に別府市が行っている事業で、抗体検査、定期接種を実施した医療機関から国保連合会を経由して、別府市健康推進課に送付される。
今回紛失した書類は、受診票21人分、予診票2人分。1人分が重複しているため、22件。受診票には、氏名、住所、生年月日、性別、抗体検査の結果などが記載されており、予診票には氏名、住所、生年月日、性別、問診(慢性疾患の既往歴)などが記載されている。
11月7日に健康推進課に送られていたものを、12月になって入力情報をチェックしようとしたところ、システムにデータが未入力だったことが判明。状況確認をしたところ、書類が見つからなかった。その後も探しているものの、見つかっていない。一方で、業務場所は関係者以外立ち入り禁止であることや、外部に持ち出すことがない書類であることから、外部に個人情報がもれた可能性は低いとしている。紛失判明後、対象者全員を訪れて説明し、謝罪をした。
事務処理体制の見直しを行い、再発防止策を定めて職員に周知した。今回のことを重く受け止め、今後は、情報管理に関する厳格な取り扱いを徹底する、としている。