別府市と韓国済州市協定を更新

別府市役所で長野市長らが調印式に参加
オンラインで行われた済州市側の記念撮影

 別府市は20日午後2時、韓国済州市との国際交流都市協定更新調印式をオンラインで開催した。更新期間は10年。
 別府市と済州市は2003年1月、国際交流都市協定署名を別府市で行った。その後も2008年に更新(5年)、2012年にさらに更新(10年)した。この間、済州市からの職員を受け入れたり、済州市野球連合会チームが来別して日韓国際親善野球を開催。お互いの祭りに参加したり、公式訪問団を相互に派遣するなど、20年にわたって交流を続けてきた。近年では、新型コロナウイルス感染症の影響で、往来はないが、昨年からの外国人旅行者の規制緩和を受けて、大分県にも韓国から多くの人が訪れている。2016年には、長野恭紘別府市長も済州市を訪れて「野焼きの祭り」に参加している。
 長野市長と姜秉杉済州市長が協定書に署名。別府市から竹細工の花籠、済州市から火山岩で作られた馬の置物を交換した。
 長野市長が「別府に皆さんをお迎えして調印式を行えなかったことは、とても残念ですが、最近では別府市内でも多くの韓国からの観光客を見かけるようになりました。別府市は来年度、市政100周年を迎えます。これを足がかりに、再び交流を活性化させたいと考えています。済州市は自然を生かした観光や韓国国内からの移住者が多いなど、学ぶところがあります。これからの10年間が実りの多いものになることを願っています」。
 姜市長は「これまで、様々な交流をし、友情を築いてきました。3月には野焼き祭りが4年ぶりに開催されるので、是非、見に来てもらいたい。様々な分野で交流を深めていきたい。私は、市長になる以前に2回、個人的に別府市に行ったことがあります。とても魅力的な町で、市民の皆さんに親切にしていただいたことを覚えています」とそれぞれあいさつをした。
 また、立会人の武田克利駐済州日本総領事が「両国を代表する観光都市の協定。お互いの行事に参加するなどして交流を深めてきたと思います。人的、文化的交流の活性化を期待します」と述べた。