ベップ・スプリングバレー

すでに起業している人やこれから起業しようとしている人たちが
参加して育成プログラムが始まった

 一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINKとスカイライト・アメリカ(大山哲生CEO、カリフォルニア州サンマテオ)は、別府市の重要な産業であるツーリズム、ウェルネス、ヘルスケアの事業領域をテーマに、起業家育成プログラム「ベップ・スプリングバレー」を行う。キックオフイベントが27日午後1時半、末広町のレンガホールで開催された。
 対象は、起業済みで創業から10年以内の人や起業準備中でビジネスアイデアを大きく育てたい人の他、企業内事業担当者やサポーターなど。起業家14人が参加。
 シリコンバレーのコンサルティング会社スカイライト・アメリカがプログラムを監修。「実ビジネスの成長ありきの学び」に特化し、成長に必要な資金、顧客、ビジネスネットワークなどを学ぶ。シリコンバレーから講師を招き、事業計画やアイデアのメンタリング、スキル向上セミナー、希望者にはシリコンバレー現地視察ツアーも予定している。
 大山CEOが「昨年は学生向けのプログラムから始めた。今回は、本気で起業家を育てる本当のスタート。シリコンバレーにくる企業の人は、俺がグーグルみたいに、フェイスブックみたいになりたいと憧れを持ってくる。失敗もあるが、憧れがあると力になる。別府を変える大きな一歩を作りたい。海外にいると、日本元気ないなと感じることがある。それを変えて、より良いところにしていければ」とあいさつ。
 長野恭紘別府市長は「いよいよキックオフ。ここにいたるまで、多くの人に力添えをもらった。日本は突出した企業がこの30年間出てないという話がある。危機感を抱かないといけない。意思のあるところにしか道は拓けない。自分の可能性を自分で縮めることなく、考えられる範囲のことは実現できるという意志がある人たちだと思う。スタートアップを別府から始め、皆さんのようになりたいという人がどんどん出るような夢のあるプログラムにしたい」とあいさつをした。
 参加者は会場だけでなく、オンラインでも参加できる形で、それぞれ自分のやりたいことを自己紹介として話した。
 大山さんがプログラムの説明をしたあと、「起業家として、成長をどう描きますか?」をテーマにワークショップを行った。