南部ひとまもり・まちまもり協議会(清家政人会長)は22日午前10時、おひさまパークで「まちづくり勉強会」を開催した。
同協議会は、楠銀天街の老朽化したアーケードの問題をきっかけに、検討委員会を立ち上げて、協議を続けてきた。それと共に、まちづくりをして、商店街の活性化を図る方針を固めた。その第一歩として、まちづくりについてみんなで学ぼうと勉強会を開いた。
講師は、小川洋エナジェティックデザイン株式会社代表取締役。「商店街再活性化事例と考察」と題して講話した。小川氏は、全国の商店街の再活性化に携わった事例をあげて取り組みを紹介。「今後の可能性としてのキーワードは、まちづくり会社による推進や交流人口を生み出すまちの交流拠点、イベント、観光客の受け入れ態勢、起業支援。夜、商店街を歩いてみると、まち中に歩いている人は少ないが、ホテルは満室。いかに外に出てもらうかが大切。別府には大学生も沢山いるので、地元に残ってもらう取り組みも有効に機能する街だと思います。コンセプトがはっきりしている方が、人も動きやすい」などと話した。
また、アーケードの撤去問題については「街区全体としての議論が必要かと思う。商店街は、店舗ごとに所有者が違うケースが多く、建物と土地の所有者が違うこともある。自治体として撤去費用をまかなうのは難しいのが、全国どこもそう。次の姿をみせることで出資を募ったり、補助金の組み合わせなど考える必要がある」とした。
出席者は、熱心に話を聴いて「アーケード問題がいかに早く出来るかが課題」「いろんな意見があり、対話が難しい」「海外では、路上パフォーマンスなどがある。パフォーマンスできたり、チャレンジショップが出来るとよい」など多くの意見を出した。