別府市政100周年の機運醸成

市政100周年記念のロゴとキャッチフレーズが発表された。
左は、キャッチフレーズを考えた西分さん

 別府市政100周年記念事業実行委員会(委員長・長野恭紘別府市長)は27日午前10時半、市役所で100周年記念ロゴマーク・キャッチフレーズの最優秀作品発表・授与式を行った。
 別府市は令和6年4月1日に市政施行100周年を迎える。記念式典や市誌の編纂など様々な記念事業を予定している。それらを象徴するものとして、ロゴやキャッチフレーズを一般公募していた。市内外からロゴマークには229点、キャッチフレーズは1547点の応募があった。
 ロゴマークは、前田貴行さん(東京都)の作品が最優秀賞に。「BEPPU」に「100」を重ね、湯けむりを連想させる立ち昇るウェーブで温泉の恵みと市民の別府に対する愛と誇りを表現した。前田さんは、2000年に妻の実家がある別府市に結婚のあいさつに行った時に、海辺から見た記念イベントの花火の美しさに、2人を祝福してくれているようだと思った思い出がある。
 キャッチフレーズは、西分慶雄さん(東京都)の「100年分の『ありがとう』が明日への源泉」が最優秀作品に選ばれた。西分さんは、フリーのライターで、鉄道で旅をしながら温泉を楽しんできたという。「源泉」をキーワードに表現をした。
 表彰式には、西分さんが出席。長野市長が表彰状を手渡して「別府といえば、温泉ということで良く知ってもらっていると思いますが、歴史、伝統、産業、文化を磨いて次世代に引き継ごうとしています。偉大な先人が築いたものを次の100年にどう繋いでいくか。今回の作品は、魅力が最大限にPRされているなと思いましたし、次の100年に思いをはせることができるもの。プレ、本体事業にも足を運んでもらい、その様子を見てもらえればと思います」とあいさつ。
 受賞者の西分さんが「沢山の温泉に入ってきましたが、温泉地には共通点があります。そこに住んでいる人がいかに温泉を大事にしているか。温泉に対する愛着、その町に暮らす愛着、感謝。そこから生まれるのが、誇りだと思う」とあいさつをした。
 ロゴマークやキャッチフレーズは、今後、100周年の機運を盛り上げるために活用される。