国際協力機構(JICA)が行う研修に参加している水路測量技術者らが3日午後3時、別府市役所を訪れ、31日まで別府湾などで測量実習などを行うことを報告した。
同研修は、JICAが行う課題研修のうちの海図作成技術コース。約5カ月にわたり、講義や現場実習を行っている。現場実習は、海上保安庁の協力で、毎年、別府市周辺で行われているが、コロナ禍で3年ぶりの現場実習となった。
今回は、インド太平洋地域のインドネシア、マレーシア、フィリピンなど7カ国から12人が参加。いずれも、公務員。来日するのも初めてで、東北の研修では、雪も初めて見たという。
松﨑智一別府市副市長が「別府では1カ月程度研修されると聞いています。学ぶことも多く大変だと思いますが、休日には別府観光も楽しみ、母国で研修の成果を発揮してもらいたい」とあいさつ。
全員が日本語で自己紹介をした。研修員を代表して、マニエル・チャーリーさん(31)=バヌアツ=が「私たちを受け入れてくれて、温かい歓迎をしていただき、ありがとうございます。参加しているほとんどの国が、環太平洋火山帯にあります。この研修はとても重要です。航行の安全や防災、減災、迅速な復興に必ず役立つち思います。別府は素晴らしい。人々との交流や温泉も楽しみです」と述べた。
一行は、陸上での測量と海上での測量を行い、技術を習得する。