友田遺跡で発掘体験

実際の遺跡で発掘を体験する子どもたち

 日出町教育委員会は5日、令和4年度の主催イベント歴史・文化体験プログラム「ひじまちの遺跡を発掘調査しよう!」を午前と午後の2回、行った。
 日出町学校給食センターを建設する際に発掘調査を行い、400~450年ほど前の遺跡「友田遺跡」が確認された。「友田遺跡」は、古い絵図をみると、一帯は江戸時代には田畑が広がっていた。平成11年から発掘調査が盛んに行われ、弥生・古墳時代、中世の集落の跡だということが分かってきた。唐津焼など、当時の人たちが生活をしていた形跡が確認され、古くは弥生土器も発見されている。中世、溝に囲われた居館跡(柱穴)が見つかり、土器や陶磁器など様々な遺物が出土。集落の中で、何らかの力を持った人物の住まいと見られている。
 今回、体験をしたのは、センターの北側で、民間施設が建設予定となっている場所。午前の部には、親子など約20人が参加。スコップを片手に、発掘体験。土を少しずつ掘り進め、土器のようなかけらを見つけると、ていねいに土をはらって土器だと分かると「やった!」と喜んだ。
 大人も子どもも発掘作業に夢中になって、予定時間をオーバーしても「まだ堀りたい」と話すほどだった。
 また、友田遺跡等で発掘された遺物を実際に見て当時の生活に思いをはせた。