大分県知事選挙あす告示

安達 澄氏
佐藤 樹一郎氏

 任期満了に伴う、大分県知事選挙が23日、統一地方選挙のトップを切って始まる。新人2人が争う選挙となる見込み。
 5期20年間、大分県政を牽引してきた、現職の広瀨勝貞氏(80)が不出馬を表明。次の大分県を担う新しいリーダーが誕生することになる。
 いち早く立候補を表明したのは、安達澄氏(53)。別府市出身。上智大学法学部卒。民間企業に勤めたあと、2019年の参議院議員選挙で現職を破り、初当選を果たした。「日本一の『ひとづくり』県」を目指すことや、「世界、特にアジアに打って出る」と訴えている。特定の政党への推薦等を求めず、草の根で活動をしている。「民間でつちかった感覚を生かしたい」と話す。
 選挙事務所は、大分市萩原1丁目12番10号、電話097・578・8512。出陣式は午前9時、別府市田の湯町の別府事務所前で行う。
 続いて、当時大分市長だった佐藤樹一郎氏(65)が出馬を表明。大分市出身。東京大学経済学部卒。経済産業省に勤めたあと、2015年から2期8年、県都の舵取りをしてきた行政経験を訴え「広瀨県政を継承しながら、さらに発展させていく」と話す。経済界を中心に県内で後援会支部をつくり、支持を広げている。自民党と公明党が推薦。「安心元気未来創造」を合言葉にしている。
 選挙事務所は、大分市王子港町1ー10、電話097・578・7473。出陣式は午前8時半、大分市の祝祭の広場で行う。