「第109回別府八湯温泉まつり」は2日、メイン会場の別府駅前通りに大勢の見物人が繰り出し、ふれあい踊りや神輿の祭典でにぎわった。天気に恵まれポカポカの陽気。桜は満開で泉都は春一色に染まった。
ふれあい踊りは別府市民謡連合会のおはやしに乗り、そろいの着物姿の別府民謡会や別府商工会議所女性会、水色の半纏を着た別府市部課長会ら7団体200人が「別府音頭」「ヤッチキ」の踊りの輪を広げた。
子ども神輿など33団体による湯けむり総パレードに続き、神輿の祭典が始まると盛り上がりはピークに。本音会、別府市職労青年部・女性部、別府市連合青年団などの会が「わっしょい、わっしょい」の掛け声も勇ましく神輿が練り歩いた。本音會が別府木遣りを歌って、三本締めをした。
ステージでは祭半纏姿の長野恭紘市長が江戸消防記念会専務理事で千組組頭の山口新次郎氏(58)=東京都中央区新川=をツーリズム別府大使に任命した。新次郎氏の父政五郎氏もツーリズム大使で親子そろっての大使は初めて。新次郎氏は東京五輪開会式に出演し江戸木遣りを歌うなど江戸町火消の文化伝承に務めている。
大使の任命証を手渡された新次郎氏は「私の地元、富岡八幡の夏祭りも水かけ祭りです。別府からも多くの神輿の担ぎ手が来てくれます。また父子二代で大使に任命され名誉なこと。別府とのお付き合いを深め、別府温泉を広めたい」とあいさつした。
この日のフィナーレは、湯ぶっかけまつり。来年4月の市政100周年へのカウントダウンとして、今年かける湯量は99トン。湧き出る温泉に感謝し、市民や観光客にも湯をぶっかけた。
ミス別府に坂本さんら3人
ミス別府の委嘱式が1日、JR別府駅熊八広場で行われた。これから2年間、泉都のビーナスとして別府観光のPRに務める。
ミス別府に選ばれたのは3人。大学1年、坂本心実さん(18)は「別府の素晴らしさを全国に、海外にアピールしたい」▽理学療法士、堀口未来さん(23)は「自然豊かな温泉の街をPRしたい」▽大学1年、松田真凛さん(18)は「別府の方々を元気づけ、世界中に別府をPRいたい」と抱負を語った。