大分バリアフリー住宅推進委員会

18日に設立し検討会議が行われた

 大分県バリアフリー住宅推進委員会(代表=近藤洋俊・(株)クリエイド代表取締役、副代表=後藤秀和NPO法人自立支援センターおおいた理事長)が設立され検討会議を3月18日午前10時、別府市ふれあい広場サザンクロスで開催した。
 現在▽2025年を境に人口の3割が65歳以上の高齢者▽令和3年度の時点、全国の障がい者数967万人▽大分県は37万5753人(33・7%)が65歳以上の高齢者▽大分県身体障害者手帳交付、総数6万859人(5・4%、令和2年度)うち3万3077人が肢体不自由者―となっている。
 人口の約4割が高齢者、障がい者という時代を迎える。全てが車いすユーザーとは限らないが、何か身体に不自由がある人が当たり前にいる社会となる。
 このような背景がありながら、大分県内にバリアフリー化された住宅はほとんど無い。公営住宅にはバリアフリーが完備されているが部屋数が少なく空いたらすぐに埋まる状態。
 委員会の目的は、各専門分野の人たちが集まり、具体的に障がい者、高齢者などのニーズを聞き取り、どのようなバリアフリー化が友好的かを検討し、大家やオーナーなどへ情報提供を行い、少しでも需要と供給の比例につなげていくこと。
 検討会議では、出席者が自己紹介後、委員会設立の目的や趣旨が説明された。
 「障がい者の自立」をテーマに事例発表があり、出席者の協議などが行われた。
 検討会議終了後、近藤代表と後藤副代表は「中古物件をバリアフリー化するにあたり、オーナーなどの理解が必要となる。障害の度合いはあれど、車いす利用者は段差、トイレ、風呂は共通のものとなるので、この委員会を通じてモデルハウスが出来て、多くのオーナーに見てもらい理解してもらいたい。車いす利用者が入所して感想を聞かせてもらいたい。このことが水の波紋のように別府市、大分県、そして全国に広がっていってほしい」と話した。