アフリカの生地とコラボ

新製品を報告した(左から)中嶋吾(株)セスタンテ代表、
大谷健一別府竹製品協同組合専務理事、網中聖二・同組合員、
何松みゆき組合員、一木律子組合員

 別府竹製品協同組合は令和4年度別府竹細工ブランド化推進事業を活用し新製品を開発したとして去る3月22日午後3時45分、別府市役所で報告を行った。
 出席者はプロジェクトメンバーの大谷健一ディレクター(同協同組合専務理事)、メンバーの網中聖二さん、何松みゆきさん、一木律子さん(いずれも組合員)、アドバイザーの中嶋吾さん(株式会社セスタンテ代表)、市役所の松崎智一・当時副市長(市長代理)、松川幸路当時観光・産業部長ら。
 開発のテーマは「BambooBagをカジュアルなファッションアイテムに」。今回の事業は、別府竹工芸の優れた技法はそのままに、現代的な解釈を加え従来の花籠にとらわれない気軽に使っていただけるカジュアルなファッションアイテムとしての新しい「BeppuBambooBag」を開発した。今回は、東京都南青山を拠点に、アフリカの生地に日本製の竹のハンドルを組み合わせるという斬新な雨傘などで定評のあるBonBonStoreとコラボレーション。
 ディレクターの大谷さんが「この事業を足掛け8年ぐらい続けています。コロナで出来ないときもありましたが、今年度ようやく再開できました。アフリカの傘を作る生地とコラボレーションして、ここまで出来ました」。
 アドバイザーの中嶋さんは「コロナで出来なかった期間があるので、実質5年目です。一貫したテーマは、新しい発想で海外でも通用し、竹を知らない人にも興味を持ってもらうことが1つ。異素材と組み合わせることが1つ。別府竹細工の売りの編みの美しさをどう表現するかの3つを考えました。今回は竹と革の紐、竹と生地を組み合わせました」とそれぞれ説明した。
 製作者の網中さんは「完成に至るまでのプロセスに時間がかかり、最終的にこのデザインになるまで、さまざまなパターンを繰り返しました。自分で作るときは自分で完結するのですが、多くの方が関係するプロジェクトなので、いろんな方の意見を聞くことが苦労しました」。
 何松さんは「竹の学校出身なのですが、学校で教えてもらったようなやり方ではなく、毎回プロジェクトで新しい無理やりぐらいなことをすると、発見がありました。自分で作るときも挑戦してみようと思い、勉強になります」。
 一木さんは「デザイナーの意向で下をふっくらと膨らませてほしいというもので、そのフォルムを作るのに苦労しました。竹はシュッと上げるのは得意なのですが、作り手によってフォルムが変わるので難しかった」とそれぞれ苦労話を話した。
 今回報告されたものと過去の製品は、鉄輪の冨士屋一也百で展示され、受注生産を受け付けていた。