新しい観光「ヘリ食」

高千穂からフライトした吉野理事長(右)を別府で出迎えた

 別府市、別府商工会議所、熊本県の阿蘇市、宮崎県の高千穂町、大分県信用組合、熊本県信用組合が昨年交わした、広域観光連携事業の一環として、富裕層をターゲットとした「ヘリ食PREMIUM GOURMET」のデモフライトが3月29日に行われた。
 高付加価値による旅行者の誘客を目的に、別府市、阿蘇市、高千穂町をヘリコプターで移動し、観光や食事を楽しんでもらおうというもの。
 29日午前10時から、甲斐宗之高千穂町長が阿蘇山上空の遊覧を体験。高千穂から吉野一彦大分県信用組合理事長が搭乗し、別府市まで飛行した。午後1時頃、ANAインターコンチネンタルホテルの駐車場内に設置されたヘリポートに着陸。長野恭紘別府市長と西謙二別府商工会議所会頭が出迎えた。
 フライトを体験した吉野理事長は「中九州はこんなに美しいものかと思った。心が開放され、旅行気分をあじわえる。アフターコロナの新しい時代において、観光のあり方も変わると思う。ヘリで時間をショートカットして楽しむ新しい客層が来ると思う」と期待感を示した。
 事業化に向けて、今後さらに検討を行う。