令和5年自衛官候補生入隊式が8日午前11時、陸上自衛隊別府駐屯地で行われた。大分県、福岡県、佐賀県から26人が、約3カ月間、自衛官としての基礎を学ぶ。
執行官の小林直基第41普通科連隊連隊長兼別府駐屯地司令が告達。候補生を代表して、手島楓太さん(22)が申告、坂井玲央さん(22)が宣誓をした。
小林連隊長は「我が国を取り巻く安全保障環境は、ロシアによるウクライナへの侵略を始め、国際情勢は、これまでとは次元の異なるレベルの違う不確実性が増している。万が一、抑止が破綻した場合に、最後の砦とりして国民を守るという意思と能力を有することが必要。与えられた任務を愚直に遂行し、日々の厳しい訓練を着実に積み上げ、抑止力と対処力を持たなければならない。また、自然災害への迅速な対応も必要。そのためには、安定的な人材確保も必要であり、候補生は国の宝といっても過言ではない。入隊に対し、2点を要望する。1点目は、公人たれ。2点目は、同期の絆の強化。苦しい時も、決して1人ではない」と訓示した。
別府市の幸胡太郎さん(18)は「父親の実家が宮城県にあって、東日本大震災の時に、親戚が自衛官に助けてもらいました。希望は、普通科。自分の親戚を助けてくれた自衛官のように、国民を助けられる自衛官になりたい」と抱負を語った。
候補生は6月下旬まで、自衛官としの基礎を身に着け、各職種に分かれて、駐屯地等に配属される。