5期目に挑戦する松川章三別府市議(67)。今回の選挙を「新人が14人も立候補予定で、非常に警戒しています」と開口一番。
支持者を一軒ずつ訪問して政策を訴え、票を固めてゆく昔ながらの選挙スタイルを松川氏は続けている。「今までだと、誰々が来たよ、という話になるのですが、今回はそれがない。新人の多くはネット選挙をやっており、顔が見えない。それが不気味で不安を覚える。そう感じている現職は多いですよ」と言う。
豊後大野市清川町の出身で、別府市北中の松川家に婿養子に入って44年。「今まで鉄輪朝日地区の皆さんにお世話になった」と地元に感謝する。
平成19年に初当選して以来、誠実な人柄で各委員長や令和2年3月から2年間、第55代市議会議長を務めた。現在も自民党別府市連組織広報委員長として党勢拡大に奔走する。
「何としても前回なみの1500票を死守し、当選ラインに滑り込みたい」と力を込める。それは、別府市が計画している温泉ウエルネス構想に関係している。「おそらく6月市議会に提案してくるでしょう。ブルーラグーンとコンセプトはほぼ同じで、内容もほぼ同じと推測されます。上流域で大規模な温泉開発をすると下流域の温泉は枯れてしまいます。温泉がなくなれば人は来なくなる。議会にいてチェック機能を果たしたい」と語る。
もう一つ訴えるのが「地産地消」。別府には年間800万人もの観光客が訪れる。「その800万人に別府で採れたものを食べてもらう運動に取り組みたい」と締めくくった。