別府市議会議員25人の当選決まる

トップ当選を果たし、お祝いの花に囲まれた泉氏

 任期満了に伴う別府市議会議員選挙が23日、投開票された。定数25に対して、現職18人、元職1人、新人14人の計33人が立候補し、8人落ちの激戦となった。結果、泉武弘氏(78)=無所属、現=が2期連続でトップ当選を果たし、10期目を飾った。投票率は53・32%で、前回よりも1・05ポイント上回った。
 今回は、現職4人が勇退し、1人が県議選にくら替え、2人が亡くなって7議席が空白となった。新人7人と元職の吉冨英三郎氏が返り咲き、現職の手束貴裕氏は次点で涙をのんだ。
 トップ当選となった泉氏は、今回は帯状疱疹で選挙カーに乗れず。娘や娘婿がハンドルやマイクを握り、かわりに市内を回った。また、8分程の演説を吹き込み、それを街頭演説として流した。泉氏は「4年間の活動の総括であり、日頃から活動をしてきた結果だと思います。この歳でトップを取れたことは、努力を続ければ、必ず選んでもらえるという確信につながった。支えてくれる家族は、私の誇り。障がいのある人や、高齢者が暮らしやすい社会にし、子育て支援、温泉資源の保護の問題にも取り組みたい。議会は、行政の監視機能でもある。本筋にみんなが立ち返り、良いものは協力し、納得できないものは体を張ってでも阻止するという気持ちでいる。なれあい政治はしない」と話す。
 選挙活動を通じて「そろそろ、名前を連呼するだけの選挙は卒業すべきと感じた。より謙虚にいき、これまでで一番充実した、より行政が嫌な、怖がられる存在になりたい」と意欲を見せた。
 市長及び市議の当選証書は25日に授与される。