特別養護老人ホーム石垣園に入所している、山本時松さんが3月28日に100歳の誕生日を迎え、26日午後3時15分、長野恭紘別府市長が訪れて長寿をお祝いした。
山本さんは別府市出身で、20歳から日本舞踊を始め、花柳津代志の名取り。別府市役所に勤務をして、家族によると別府大博覧会では司会も務めたという。55歳で早期退職してからは、仲間と海外旅行に行ったり、別府市内の民謡を踊る人たちと一緒に日本一周をして、踊りで別府観光をアピールしたことも。昨年まで一緒に暮らしていた次女の真智子さんは「授業参観にはいつも父が来て、着物を着て参加していたのを覚えています。自由な人」と笑った。
好き嫌いが多く、お肉が好き。コーヒーも大好きで、今でも施設で毎日かかさない。子ども3人、孫5人、ひ孫8人に恵まれた。
長野市長が表彰状とお祝い金を手渡して「別府観光のPRをしてくれたおかげで、別府は有名になりました。これからも、元気でいてください」と声をかけた。施設の手作りくす玉を割り、長寿を祝った。時松さんは「感無量とはこのことやな」と言ったあと「皆さんにお祝いしてもらい、ありがとうございました。胸がいっぱいです」とお礼を述べた。
別府市内の100歳以上は、時松さんを含めて115人(男女9人、女性106人)となった。