別府市消防本部第2中隊本署救助隊員の安部匠さん(25)が第46回大分県消防職員意見発表会(14日、臼杵市中央公民館)に出場し、優秀賞を受賞した。
別府市消防本部を含む県下14消防(局)本部の精鋭13人が出場。審査内容は5分間の持ち時間で、論旨の明確性・説得力、業務に対する問題意識・発展性、態度・表現力。
安部さんは、別府市出身で別府市在住。情熱が別府温泉より熱い入署7年目。
内容は、自身が火災現場活動で救助した要救助者が搬送された病院で亡くなり、その親族から「ありがとう」と感謝の言葉が告げられたことに、その言葉を力に変えてどんなに困難なことにも負けない消防職員を目指すという決意を記したもの。
安部さんは、優秀賞が決まったときのことを「別府市消防本部の代表として出場しました。『別府市消防本部』の看板を背負って出ました。2番目の賞となり悔いが残りました。自分が持っているものをすべて出せたと思います」と話した。
最後にどのような救助隊員になりたいかを問われ「本来、私たちが目指さないといけないところは、元気な姿で『ありがとう』と言ってもらえるように、日々苦しいことにも耐えて負けずに頑張っていかないといけないと思います。市民の身体、財産を守ることが求められている職業。1人でも多くの命を守るために、自分自身に精神的にも体力的にも技術的にもストレスをかけて、今よりも1つでも上に行けるように日々精進していきます」と語った。
安部さんは今回は自分の経験を発表する「意見発表会」に出場したが、次は日々の訓練成果を出す5月26日に大分市である「県消防救助技術指導会」に出場する。
今回、最優秀賞を逃した悔しさを晴らすために、県消防救助技術指導会の上の九州地区消防救助技術指導会、全国消防救助技術大会に出場できるようにそしてその先にある現場のために日々、訓練を頑張っている。