別府市議会は17日午前10時、改選後初めての議会となる令和5年第1回臨時会を開いた。
地方自治法の規定により、年長者の泉武弘氏(行財政改革クラブ)が臨時議長となり、議事進行をした。はじめに、議長選挙が行われ、加藤信康氏(63)=当選5回、市民クラブ=が当選した。加藤氏は「議会は執行部の行き過ぎを止め、行政の足りない部分を補う重要な役割がある。車に例えると、市長がエンジン、議会は時にはブレーキであり、ハンドル。時には提言をしてエンジンをふかせる役割もあると思う。25人しっかりと一人ひとりの思いを議会の場でぶつけてもらい、活気ある議会の役割を担いたい。議会、政治の役割は、市民が安心して安全に幸せに暮らせるまちをつくること。世界に名だたる誇りある温泉保養地として育てていくこと。その先頭に立って頑張っていきたい。ご支援、ご協力をお願いしたい」とあいさつ。泉氏と議長を交代した。
副議長選挙が行われ、日名子敦子氏(53)=当選2回、自民新政会=が当選。日名子氏は「別府は、来年は市政100周年を迎えます。明るい未来のため、議長を支えていきたい。ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします」とあいさつ。
長野恭紘別府市長が正副議長の当選に際して「執行部に対し引き続き、ご指導いただきたい。統一地方選挙で激戦を勝ち抜かれた議員の皆さんにも心からお祝い申し上げます。私も多くの方から負託をいただき、3期目を担うことになりました。今後も時期を逸することなく、市民生活の安全のためのきめ細やかな生活支援やポストコロナの別府を不安のないよう、議員の皆さんと議論を重ね、市政運営に取り組んでいきます」とあいさつをした。
引き続き、議会運営委員会、3つの常任委員会の各委員を選任し、本会議を一時休憩をして正副委員長を決定した。また、別杵速見広域市町村圏事務組合議会議員13人、県後期高齢者医療広域連合議会議員に2人を選任した。
さらに、議会選出の監査委員の選任について議案が上程され、長野市長が提案理由を説明。小野正明氏(自民新政会)を選任することに同意した。