別府市連合防災協議会が総会

令和5年度の活動などについて審議した総会

 別府市連合防災協議会(大平順治会長)は、令和5年度総会を18日午前10時、別府ビーコンプラザで開催した。
 同協議会は市内145町内の自主防災会で組織されている。地域住民が協力連携して、「自分たちの町は自分たちで守る」を合言葉に防災活動に取り組んでいる。毎年、モデル地区を指定して、避難所運営訓練などを実施している。
 議事では、令和4年度の事業・決算・監査報告、5年度の事業計画案・予算案について審議、承認した。4年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、地域での防災訓練が減少するなどした。
 今年度は、防災士スキルアップ研修会、西モデル地区避難所運営実働訓練、防災士養成研修、全国火災予防運動への協力、年末特別警戒などを予定している。
 また、自主防災訓練実施に伴う書類申請や大分県防災アドバイザー制度活用、防災アプリ「サトモリ」の開始、鉄輪地獄地帯公園内に防災研修所の開設、避難行動要支援者名簿の更新などについても説明が行われた。
 さらに、令和4年度にモデル地区として訓練を行った石垣地区から、井上直利石垣地区防災士会長が報告をした。当初、石垣地区の訓練は令和2年度に実施予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期が続いていた。最初に予定していた訓練内容に、新型コロナの感染防止対策も必要となり、計画の見直しも余儀なくされた。予防対策をしながら、発熱者や濃厚接触者の対応、外国人、LGBTへの対応など様々なことを想定した訓練を実施。その結果「情報伝達が難しいと感じた。携帯電話が使えないことも想定し、トランシーバーが必要。外国人が避難所を訪れた場合、通訳を探すのは大変なので、翻訳機が必要だと思った」などと、訓練を振り返って感じたことを話した。