第23回別府アルゲリッチ音楽祭

マルタ・アルゲリッチ氏とエール弦楽四重奏団が
ハーモニーを奏でたⓒ脇屋伸光
ミッシャ・マイスキー氏とウィリアム・チキートさんと臨太郎さんと
中村翔太郎さんと市寛也さんが奏でる音色が会場に響いたⓒ脇屋伸光

 第23回別府アルゲリッチ音楽祭が21、22日、大分市と別府市で開催した。
 「室内楽コンサート」を21日午後4時10分、大分市のJCOMホルトホール大分大ホールで開催し、1036人が魅了された。
 マルタ・アルゲリッチ氏(ピアノ)とエール弦楽四重奏団が「ピアノ五重奏曲ト短調op・57」(ショスタコーヴィチ)、ミッシャ・マイスキー氏(チェロ)とエール弦楽四重奏団が「アンダンテ・カンタービレ」(チャイコフスキー)と「弦楽五重奏曲ハ長調op・163D956」(シューベルト)を演奏。大きな拍手が贈られ、アンコールとして「君はわが憩いop・59No・3D776」(シューベルト)を披露した。
 福岡県の女性は「エールの皆さん力強い演奏でした。躍動感があり、生き生きとした音だったと思います」、別の福岡県の女性は「アルゲリッチさんの力強く優しいピアノの音色、四重奏の皆さんの素晴らしい演奏に心打たれました。ミッシャ・マイスキーさんも心に響く音色でした」、京都府の女性は「若手演奏家を知る良いきっかけになりました。以前、テレビの特集で知り、いつか来たいと思っていました。願いが叶い嬉しく思います」、大分県外の女性は「今回初めて大分に参りました。思い切ってチケットを購入して良かったです。忘れられない大切な宝物になりました」とそれぞれ話した。
 「マイスキーからの贈り物」を22日午後7時、別府市のしいきアルゲリッチハウスで開催し、115人がハーモニーに酔いしれた。
 マイスキー氏(チェロ)が独奏で「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009」(バッハ)、大宮臨太郎さん(バイオリン)と中村翔太郎さん(ビオラ)と市寛也さん(チェロ)が「ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのセレナーデ ニ長調op・8」(ベートーベン)、マイスキー氏が「無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008」(バッハ)、ミッシャ氏とウィリアム・チキートさん(第1バイオリン)と大宮さん(第2バイオリン)と中村さんと市さんが「チェロ協奏曲第6番ニ長調G・479」(ボッケリーニ)を演奏し、大きな拍手が鳴り響いた。アンコールはマイスキー氏、チキートさん、大宮さん、中村さん、市さんが「ノクターン」(チャイコフスキー)、「メヌエット」(ボッケリーニ)を披露した。
 大阪府の女性は「荒々しく彫刻を削るような、繊細に刻むようなところなど一曲にバラエティに富んだ技とイメージが詰め込まれている。マイスキーさんの演奏は様々なイマジネーションをわきあがらせる」、別府市の女性は「マイスキーさんの独奏、一人で弾いていると思えない程の厚みに圧倒させられました。コンチェルトも素晴らしかったです」、竹田市の女性は「しいきアルゲリッチハウスは最高でした。マイスキーさんの演奏がとても近くて本当に良かったです」、大分市の女性は「マイスキーさんの演奏に感動。このホールの良さに感動」とそれぞれ話した。