別府市総務部参事兼債権管理課長事務取扱

業務改善で働きやすい環境を

宇薄 隆(うすずき たかし)さん(59)

 債権管理課長を兼ねる総務部の部長級参事。「自分の部課だけではなく、市全体を俯瞰して見るようということだと思います」と自分の役割について話す。
 豊後大野市三重町出身で、大学卒業後、民間企業に勤めていたが、別府市内で勤務をしていた時に、市報の職員募集を見た。「別府の街の持つ面白さ、文化や歴史に惹かれ、受験しました」。平成5年に別府市に採用された。
 「財産活用課公共施設マネジメント室時代に、活用されていない3カ所の市有地を駐車場経営を前提に、民間の管理委託をするという仕事をやったのが大変でした。今でいう民間活力を活用したPFI事業で市有財産の活用を図ったりしました。また、短期間で『別府市公共施設白書』を作成したことも強く印象に残っています」と振り返る。
 令和元年に債権管理課長に。「別府市の債権にはいろいろなものがあり、法的強制力があるものとないものがあります。債権管理条例が制定されて5年になりますが、全体の債権管理はまだまだ不十分な部分があると思います。代表的な債権である税は公平、公正が大切。市民からの信頼がないといけない」と語る。
 人員不足の状況を改善するため、RPA(定形業務の自動化)の活用や、スマートフォンを使った収納、課の前にセルフレジの設置など業務の効率化やデジタル化を図ってきた。職員や来庁者の安全確保のため、防犯カメラも設置している。
 「職員を家族と思い、愛情を持って接し、働きやすい職場をつくることを心掛けています。子育てをしながらの職員もいるので、業務改善をし、柔軟に対応していきたい」と話す。
 趣味は、登山、読書、鉱物収集。20年以上応援を続ける、大分トリニータの大ファンでもある。「鉱石は水晶やホタル石など、並べて眺めるのが好きです」と笑顔。長男と長女は独立し、妻と犬1匹と暮らしている。