アフターコロナの観光需要拡大
別府市の主要部門である観光、温泉、文化国際、産業政策、農林水産の各課を所管する。
「別府市で生まれ、育ったので、地元に帰って仕事がしたいと思った」と話す。
西南学院大学商業部卒。平成2年に別府市に採用された。秘書広報課に10年いた他、平成27年に観光課に異動になってからは、29年に参事、30年に課長、令和4年に観光・産業部次長兼観光課長と一貫して観光に携わってきた。
今では定着した、温泉をアカデミックに議論する「別府ONSENアカデミア」のスタートを担った。「アカデミアと同時進行で『湯~園地』が企画され、当初は両方とも担当係長で大変でした。『湯~園地』の当日は、クローク係で、無事、全員に間違いなく荷物をお返しすることが出来て安心しました」と笑顔を見せる。
「いろいろな事業やコロナ禍で、やはりチームワークが大切だと感じています。目標達成のためには、組織力を上げることが大切。コロナのように、突然、休まなければならないこともあるので、補完し合えるようにすることは必要」と話す。
コロナ禍で観光は大きな打撃を受けた。まだ予断は許さないが、感染法上の分類が5類に引き下げられたことで、観光需要の大幅な増加が期待される。来年には大型観光キャンペーンであるデスティネーションキャンペーンも控えている。
別府市は「ユニバーサルツーリズムの推進」「観光DX」「免疫力日本一宣言の実現」「食×観光」を4本柱に施策を進め、温泉マネジメント計画を策定することで、持続可能な観光振興を目指している。
「別府は、平均宿泊数が比較的短く、客単価も低い。高付加価値化を図ることが必要。農林水産品による、域内循環を観光につなげていきたい」と話す。
趣味は、市役所に入ってから先輩に勧められてサイクリングクラブに所属して始めた自転車。市職労青年部時代から朝見神社の神輿渡御を奉仕。「まつり仕事」も、この人の人となりを構築したかのよう。石垣東に在住。