株式会社商船三井(橋本剛代表取締役社長、東京都)は5日、株式会社フェリーさんふらわあ(赤坂光次郎代表取締役社長、大分市)と商船三井フェリー株式会社(尾本直俊代表取締役社長、東京都)を10月に事業統合。新しい会社名を「株式会社商船三井さんふらわあ」とすると発表した。本社は、東京に置く。
商船三井グループであることを示す「商船三井」を冠して、半世紀にわたって日本の物流と船旅を通じて、人々の豊かさに貢献しつづける「さんふらわあ」ブランドを継承する名前とした。
脱炭素社会、DX推進、トラックドライバー不足に代表される少子高齢化による物流・社会課題の解決に向けて、グループ会社の経営資源を集結することで、輸送ニーズの変化に柔軟に対応し、一層の輸送サービス向上を目指す。フェリー事業の中核をなす2社を統合・集結することで、さらなる会社の発展につなげたい考え。これにより、定期航路6航路、運航船15隻を有する国内最大のフェリー・内航RORO船事業会社となる。航路や雇用はこれまでと変わらない。
また、別府ー大阪航路を運航する、新造船「さんふらわあ くれない」が、「シップ・オブ・ザ・イヤー2022」で、大型客船部門賞を受賞したこともこのほど、発表された。公益財団法人日本船舶海洋工学会が行っているもの。「くれない」は今年1月13日に運航を開始した、日本初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー。安定したLNG燃料運航を実現し、温室効果ガス削減だけではなく、沿岸、港海域での環境負荷軽減にも貢献していることや、国内では実績が少ないLNGインフラ整備を実現したことなどが評価された。