令和5年第2回別府市議会定例会は19日午前10時、再開し、一般質問が始まった。初日午前は美馬恭子氏(日本共産党)、市原隆生氏(公明党)が子ども・子育て、医療・福祉、亀川住宅、所有者不明の不動産などについて質問した。
午後からは、小野佳子氏(公明党)、吉冨英三郎氏(自民新政会)、森大輔氏(新たな別府を創る会)が質問する。
学校給食センターについて
美馬恭子氏(日本共産党)
美馬恭子氏は子ども・子育てとして新学校給食センターについて「山の手小学校にできるアレルギーセンターは、卵、乳製品、エビ、イカ、カニ、ゴマの6品目の除去の対応と聞いています。他の自治体と比較しても除去品目数は多いと考えています。現在の自校方式の給食であれば1品目のアレルギーにも対応できているが、今後は食べられる食材も食べられなくなるのでは。アレルギー対策のきめ細やかな対応はできないのか」と質問。
森本悦子教育政策課長が「食材にアレルギーのある児童、生徒にとって、ご飯や主菜などは命に係わる重大な問題です。平成29年、食物アレルギー対応検討委員会で、別府市のアレルギー対応品目を6品目除去食とし、令和2年度の新学校給食共同調理場整備基本政策で除去食対応の見地と中学校への拡充を決定しました。単独調理場では、原則6品目除去の対応をし、アレルギーセンターでは6品目が施設内に搬入することはありません。学校現場に説明をし、不安や心配を払拭できるように計画しています」と答えた。
美馬氏は「給食センターでは3献立8500食を作ると聞いています。アレルギー食も3献立が可能なのか」と質すと、森本課長は「3献立を提供する予定です」と答えた。
そのほか、5類移行後のコロナ対応、マイナンバーカードとの連携などについて質問した。
亀川住宅について
市原隆生氏(公明党)
市原隆生氏は亀川住宅について「新しく建て替わり7階建てとなりました。入居している高齢者も多いが『この年で、素晴らしい、新しいところに住めるとは思わなかった』という声が多くあります。入居者が生活してみて『ここが上手くかみ合っていない』部分を聞く。どのように対応するのか」と質問。
登根澄施設整備課長が「入居者からの要望が多岐に渡っています。敷地内駐車場とそれに面した歩道との段差を解消し、車イス利用者がより移動しやすいよう利便性を向上させました。今後とも入居者の要望に耳を傾け、丁寧な対応に努めてまいります」と答えた。
市原氏が「4棟あるうち1棟には障がい者が住んでおり、配慮があります。しかし、残り3棟は配慮が行き届いていないと判断しています。障がいのある方への配慮がもう少しあってもよかったと思います。今後、少しの違いが大きな違いになることもあるので、要望にはなるべく対応してほしい」と要望した。
また市原氏が「亀川住宅の東側に土地が空いています。『何ができるのか』『このようなものを作ってほしい』などの要望が上がっています。今後はどのような手順で決まるのか」と質問。登根課長は「現時点での具体的な計画は決まっていません。住民の皆さんにとりまして最適な活用方法を調査・検討し、有効活用を図っていく」と答えた。
そのほか、市道整備の在り方、所有者不明の不動産などについて質問した。