松原町2区自治会が県と市に要望

朝見川を管理する県別府土木事務所を訪れて要望書を手渡した

 松原町2区自治会(左甲斐朗会長)は28日、朝見川の堆積土砂撤去を別府市と朝見川を管理する大分県別府土木事務所に要望した。これまでも、土木事務所に要望を行い、平成24年度と令和元年度の2回、土砂の撤去が行われてきたが、再び堆積してきたことから、要望を行った。
 午前10時半、左甲斐自治会長と住民や小野佳子、重松康宏両市議ら7人が県別府土木事務所を訪れて、「平成24年度と令和元年の2回にわたり、朝見川下流域堆積土砂の撤去をしてもらいました。その後、4年余りが経過して、今また住民より堆積した土砂に、大雨・台風により不安の声が自治会に届くようになった」として、撤去工事を早期に実施するように求めた要望書を田中修所長に手渡した。
 田中所長は「地元の人が気にしていることは理解している。元々、土が溜まりやすい場所であることも承知している」とした上で「測量調査をしているので、結果を見てやっていきたい」と答えた。
 出席した住民は「とにかく水が打ち上がるので、家の前が水たまりになる」「前回の工事では、上流部分しかしてもらえず下流の土砂はそのままで状況が変わっていない」など現状を訴えた。
 また、土木事務所を訪れる前に、長野恭紘別府市長を訪れ定期的な撤去を大分県に要望するように要請。左甲斐会長は「過去2回撤去してもらいましたが、最近、また溜まってきたため、撤去をしてもらいたい。今まではないが、監視カメラがつけられている部分が危険水域になれば、下流は氾濫の危険があるのではと思う」と不安を訴えた。長野市長は「水位が少しでも上がると怖いという気持ちはよく分かります。定期的にやってもらえるように、県にお願いしていきたい」と述べた。