天皇杯ＪＦＡ第１０３回全日本サッカー選手権大会の３回戦が１２日、行われた。
大分県代表のヴェルスパ大分（ＪＦＬ）は午後７時、レゾナックドーム大分でＪ１チームの北海道コンサドーレ札幌と対戦。善戦したものの、５ー２で敗れた。
リーグ戦から中２日という厳しい日程を考慮して、先発メンバーを入れ替えた臨んだ大分。前半から激しいぶつかり合いがあり、果敢に攻めるもパスが繋がらず、札幌にボールを奪われる場面が多く見られた。前半３４分、札幌のキム・ゴンヒ選手が先制点を入れると、大分も３８分に藤本拓臣選手のクロスを中野匠選手が蹴り込み、同点に。しかし、前半終了前の４３分に再びキム選手が得点を決め、逆転されて前半を折り返した。
後半になると、大分は諦めない気持ちで攻め続け、Ｊ１チームと互角の戦いを繰り広げたが、５６分、札幌の福森晃斗選手が得点を決めた。大分も再び中野選手が決めて２点目。しかし、終盤にそれまで好セーブを見せていたキーパーの姫野昂志選手がエリア外に飛び出して相手選手へのファウルをとられて退場処分となってしまった。１人少ない中で、札幌は攻撃の手をゆるめず、立て続けに２点を入れた。
試合後、山橋貴史監督は「悔しい試合だった」と何度も語り「力の差は間違いなくあった。アグレッシブに行こうと話していたが、相手の早い攻撃にちょっと引いてしまった。Ｊ１の中でもトップレベルのチームなので、少しでもボールにプレッシャーをかけて、ボールを奪うことにチャレンジした」と話した。２点を入れた中野選手は「厳しい試合だったが、チャンスもあった。個人的には、もうちょっと繋げられたかなとも思う」と話した。