「書友」3百号を突破する

祝賀会に出席した玄睦書道会の会員と関係者
伊吹会長(手前)のメッセージを佐々木副会長が披露

 玄睦書道会(伊吹悦子会長)が発行する会誌「書友」が創刊から3百号を迎え、去る16日大分市内のホテルで記念祝賀会を行った。
 玄睦書道会の前身は故首藤春草氏が主宰した「山晴社」で、1962(昭和37)年に創立。65(昭和40)年4月に「書の友」として第1号が世に出た。首藤氏が逝去したあと97(平成9)年8月、故藤沢節文氏が後を継ぎ「玄睦書道会」を創立。98(平10)年5月に4百号、名称を「書友」としてこのほど、通算7百号に達した。
 月間会誌「書友」は、書道会傘下で教室を運営する師範クラスの研修や研究発表、教室に通う児童生徒達の昇段、昇級状況や月ごとの硬筆、毛筆の手本や各人の作品、研修課題が掲載されている。今回はとくに幼小の園児、児童をはじめ全作品を掲載。将来の「大家」を感じさせるような傑作が紙面を飾った。
 祝賀会は東敬子さんの司会で進行、濱田淑子さんが開会あいさつ。のどの具合が悪い伊吹会長の祝賀メッセージを副会長の佐々木翠華さんが代読。
 このあと、佐藤樹一郎大分県知事の祝賀メッセージが披露され、会場は大拍手で盛り上がった。会は西本昭一郎・西本皆文堂社長の発声で乾杯、祝宴に入った。
 伊吹会長のあいさつ(要旨)は次のとおり。
 今年書友は3百号を迎えましたが、その前は首藤春草先生の山晴社で「書の友」として発刊されていました。「書の友」4百号、「書友」3百号合わせて7百号となります。なんと58年4ケ月。私も二十歳すぎ頃から出品していました。
 「書友」の歴史がいかに素晴らしいわかります。皆さんの努力のお陰で「書友」は一度も休むことなく続けてくる事が出来ました。印刷を担当する今日新聞社は、約六十年間、忙しい仕事の合間、一度も休む事なく印刷を引き受け、玄睦書道会会員一同心より厚く御礼申し上げます。
 書友一号で節文先生が「これからは指導者の育成が大切」とおっしゃておられます。
 春草先生も「弟子を一人でも持ったら、師匠は弟子の三倍も五倍も勉強しなければならない」と話しておられました。師のこのような教えにより玄睦書道会は勉強熱心な良き指導者が沢山育っております。和気あいあいと温かな雰囲気の社中に成長しています。書を志す人は多勢います。一歩でも上に進みたいと思う人、趣味で友達と一緒に楽しみたいと思う人等々、いろいろな人がいますがその人達の気持ちを大切にしながら六十年続いてきた「書友」をこれからもずっと守り続けていきたいと思います。皆様の今後の一層の努力と「書友」に対する愛情をお願いして私の挨拶といたします。