「別府地獄蒸しめんま」づくり

地獄蒸しを使った別府らしい
「別府地獄蒸しめんま」づくりのため、タケノコを収穫

 一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINKは、別府市内の竹林を整備するとともに、竹を使った特産品が出来ないかと、「別府地獄蒸しめんま」を考案し、商品化に向けて取り組みを進めている。
 昨年9月から、国産メンマ製造の第一人者である株式会社タケマン(福岡県糸島市)の監修の下で構想をスタート。今年1月から、別府市内の竹林を整備している。タケノコ(幼竹)の収穫からメンマの製造まで、すべての工程を別府市内で完結させる製品を目指している。
 販売した「別府地獄蒸しめんま」の収益は、放置竹林の整備や今後の別府観光の振興に役立てる、循環型の事業を行う。プロジェクトメンバーは、大野泰徳株式会社東山パレット代表取締役、前田進一郎合同会社鉄輪50度社長兼「蒸士茶楼」オーナーシェフ、三浦好徳別府漬物有限会社社長、堀景ビービズリンク専務理事。
 通常、メンマはタケノコを茹でて、塩漬け・発酵させて水で塩抜きをしてから味付けをする。「別府地獄蒸しめんま」は、地熱ワールド工業株式会社と共同開発した大型地獄蒸し釜でタケノコを地獄蒸しにし、別府漬物が1つずつ丁寧に塩漬けにして、発酵及び塩抜きを行う。そして、鉄輪で地獄蒸しを使った料理を出している前田さんが作った調味液で味付けをする。様々なプロが技術を出し合って、製品づくりをしている。8月か9月には商品を完成させ、販売を開始したい考え。
 タケノコを収穫するために、周辺の竹林の整備につながり、製品化することで別府の特産品を増やし、観光振興にもつなげていけるのではと期待されている。