別府市暴力追放事業体協議会は第38回総会を2日午後1時30分、市上下水道局大会議室で開催し、15人が出席した。
市に関係ある官公庁、公営企業、民間企業の7事業体をもって構成し、あらゆる暴力を背景に民事案件に介入して、自己の利益を図る不法行為を積極的に排除、追放し、暴力行為を許さない明るい町をつくることが目的。
会長の吉岩寿和・大分瓦斯(株)別府営業所長が「コロナ禍の規制措置も終わり、以前のようにさまざまな活動が活発に行われるようになりました。私たち協議会は今後より一層の相互の連携を強め、暴力のない明るい街づくりに寄与する活発な活動に邁進してまいりたいと考えています」。
来賓で顧問の長野恭紘別府市長は「市民のライフラインを支えていただいている皆さん方が、一堂に会して意見交換しさまざまな場面において連携し合う機会は必ず必要になってきます。これからも安全安心な街づくりは、市民一人ひとりが監視の目を光らせる、しっかりと連携を取る、社会的に弱い立場の人が被害に遭わないように地域全体で守っていくことが必要」。
後藤久典別府警察署長は「本協議会は昭和58年5月に発足しました。いまだに公共料金の踏み倒しは後を絶たない状況。出席している各事業体が一致団結して、暴力団排除活動を推進していただければと思います。別府警察署としては、暴力団の不測の事態に備えて警戒活動や情報収集活動を強化しています。行政、市民、警察が一体となって、暴力団の資金源や関係の遮断などを推進しています」とそれぞれあいさつした。
吉岩会長を議長に議事に入り、令和元年度の活動経過、会計が報告された。
続いて、令和5年度の活動方針と予算が提案され、承認された。活動方針は①正当な事業体活動に起因して暴力行為などの不法事案が発生、または発生するおそれがあるとき、速やかに警察に通報し、暴力のない明るい町づくりに寄与する適切な対策を推進する②暴力追放の目的達成に必要な情報の交換など、会員相互間の理解と協力を深める諸活動を推進する③全市民に事業体活動を正しく理解してもらうため、啓発活動を推進する―の3点とした。
総会後、第1回実務者担当者会議が開催された。