別府駅に「赤ちゃんの駅」オープン

関係者がテープカットを行いオープン
子連れの親子がさっそく利用した

 別府市は3日午後2時半、JR別府駅構内に授乳やおむつ替えができるスペース「別府市赤ちゃんの駅授乳室」をオープンさせた。
 観光協会の観光案内所があった場所で、案内所が同じく構内にあるワンダーコンパスベップに統合したことから、空きスペースとなっていた。新型コロナが5類に引き下げられ、多くの人が旅行やお出かけを楽しむようになった。妊婦や子ども連れが気軽に外出が出来るように、授乳室の設置を決めた。これまで、商業施設内には設置されているケースはあるが、駅構内に専用スペースとして設置されるのは、大分県内では初めて。
 赤ちゃん駅は36・3平方㍍で、完全個室型の授乳室が2個設置されている。内側からカギをかけることが出来るため、安心して利用することが出来る。専用のアプリをインストールしておけば、空き状況を確認できるサービスもある。中央には、キッズマットを設置し、絵本もあり小さな子どもを遊ばせることも出来るようになっている。利用できる時間は、午前9時半から午後5時半。
 長野恭紘別府市長が「こんなに明るくオープンスペースで、ステキな場所になりました。陸の玄関口である別府駅でホットと一息つけるよい場所。市民にとっても素晴らしい空間になるように、協力して取り組んでいきたい」とあいさつ。
 吉野敏成JR九州大分支社長は「改札の隣で、別府市に貸し出していたのですが、空きスペースをどう使っていこうかと考えていたところ、長野市長から赤ちゃんの駅を作りたいとのお話しがあり、実現しました。今後も、満足いただける駅にしていきたい」と述べた。来賓の日名子敦子市議会副議長は「子育て世帯にとっては、とても心強い。私も4人の子どもを育て、外出先で困ることが多々ありました。安心して外出、旅行が楽しめると思います」と祝辞。
 長野市長、吉野支社長、日名子副議長、荒巻良考別府駅長がテープカットを行った。
 さっそく赤ちゃん連れの家族が利用。おむつ替えをしたお母さんは「すごく快適でした。駅周辺にはこういった場所がなかなかなく、どこでミルクをあげるか迷うこともありました。助かります」と話した。