令和5年度「差別をなくす市民の集い」が16日午後1時50分、別府市公会堂で開催された。別府市、別府市教育委員会、別府市人権問題啓発推進協議会が主催。
大分県では、昭和53年から同和対策審議会答申が行われた8月を「部落差別等あらゆる不当な差別をなくす運動月間」と定めている。別府市でも人権意識の高揚を図るため、毎年、「差別をなくす市民の集い」を実施している。
阿部万寿夫別府市副市長が「差別や人権侵害については、国の法律が整備されるなど、様々な取り組みが行われていますが、結婚や就職、ネット上の差別などはあります。昨年、全国水平社が100周年を迎え、60年ぶりにリメイクされた映画を観ていただきます」とあいさつ。
映画「破戒」を上映した。映画は、被差別部落出身であることを隠して、地元を離れて小学校の教員として働く主人公。それは、亡き父の強い戒めのためだった。島崎藤村の不朽の名作で、水平社創立100周年記念映画。参加者は真剣な表情で映画を観て、部落差別などの問題について改めて考えた様子だった。