別府短編映画プレミアム上映会

上映会後、大森亜璃紗監督ら
6人が登壇して舞台あいさつをした

 別府短編映画制作実行委員会のプロジェクト第4作目「吉本新喜劇による『ナンバのハンパな借金取り~陽気なカッパと珍道中~』」のプレミアム上映会と舞台あいさつが29日午後7時、別府ブルーバード劇場3階で行われた。舞台は別府市、豊後大野市。物語は、大阪の吉田裕氏演じる借金取りが借金で首が回らなくなった売れないミュージシャン(松浦真也氏)とともに、別の借金で逃げた人間の連帯保証人がいる大分県に借金の取り立てに来るが、吉田氏が演じる借金取りが徐々に情けを取り戻すといったもの。
 実行委員でMCの森田真帆さんが「全編別府で撮影しているので、映画を見た人にとって別府の町全体が思い出に残ってくれればと思います」とあいさつした。
 同映画の監督で女優の大森亜璃紗氏、主演の吉田氏(よしもと新喜劇座長)、出演者の松浦氏、烏川耕一氏、島田珠代氏が観客と一緒に、作品を鑑賞。観客は映画の笑う場面に大きく反応していた。
 舞台あいさつで、大森監督らが登壇すると、観客から大きな拍手と歓声が上がった。
 大森監督が「緊張していたのですが、皆さんの生の反応が見れて嬉しいです」。
 烏川氏は「あれだけの出演でここに来たのが恥ずかしいです」と話し、会場に笑いを誘った。「吉田さんの二枚目の演技をしっかりと見させていただきました。きょうはお願いします」。
 島田氏は「どうもありがとうございました」と言った後、映画内で行ったお笑いを披露すると会場は大盛り上がりで、吉本新喜劇座員がこけた。「感無量です」とやることをやった達成感をにじませた。
 主演の吉田氏は「2月に撮影し、3月に新喜劇の座長になりました。新喜劇ならではの部分もありながら、真剣な場面もあり無事に完成してお披露目できたことを嬉しく思います」とそれぞれが話した。
 撮影秘話や新喜劇ならではのギャグなどで会場は笑いに包まれていた。途中、映画に出演した当時高校演劇部に所属しオーディションで選ばれた佐藤美渚氏が紹介され登壇した。
 最後に、6人が観客をバックに写真撮影した。
 市内在住の母娘は「すごく面白かったです。コメディあり、ジーンとするところもあり、今までにない新しい魅力のある映画できたと思った」「すごく面白かった。また映画館に来て見たいし、友だちにも進めたい」と話していた。