別府市とB&G財団が協定締結

防災倉庫前で機材などをお披露目した

 別府市と公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団は25日午後3時半、市消防本部で防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築事業における協定書の調印式を行った。
 同事業は、B&Gの海洋センターや海洋クラブのある自治体に「防災拠点」を設け、災害発生時の緊急対応や避難所運営に必要な防災倉庫の整備、機材支援などを行っている。第1期には25カ所に設置した。第2期は29カ所で、別府市もその1つ。
 昨年、ハード事業として機材支援金3千万円と人材育成のソフト事業として研修支援金300万円を支援してもらい、避難所の運営訓練を行ったり、消防職員を中心に機材運転のための特別教育を受けた。人材育成は、今年度、来年度も300万円ずつの支援を受ける。
 調印式には、長野恭紘別府市長と菅原悟志B&G財団理事長が出席し、署名。菅原理事長が「災害大国日本において、必要なものがなにか考え、センターやクラブがある自治体と拠点づくりをしています。何か起きた時に、拠点同士で支援できればと思う。機材は、万が一の時に動かないと困るので、日頃から活用してもらいたい。今後も安全安心な地域づくりをしていきたい」。
 長野市長は「日頃から、市民の安全安心などのために幅広く貢献したいただいています。機材を生かし、人材育成を怠らずにこれからもやっていきたい」とそれぞれあいさつ。
 引き続き、市リサイクル情報センター裏側に設置された防災倉庫と納品された油圧ショベル、スライドダンプ、救助艇のお披露目式が行われた。菅原理事長と長野市長の前で、研修を受けた消防職員が倒木に見立てた丸太を油圧ショベルを使って撤去する様子を披露した。