餅ケ浜保育園で「交通安全教室」

園児らが実際に「とんとん止まれ」を行い、
仮設の横断歩道を渡った

 社会福祉法人徳丸福祉会餅ケ浜保育園(彌田昌克園長)はミニ自動車レンタルサービス「ゆのくにクルーザー」とタイアップして「交通安全教室」を28日午前9時30分、同園園庭などで実施した。
 子どもまんなか社会を実現するため、さまざまな機関が連携することで実体験の機会を作り効果的な学習につなげる必要があると考え、安全を自ら確保し、交通ルールを知り、体験することが目的。また自動車向けの標識を知ることで車での移動時に家族と時間を共有することができる。
 3歳児以上の50人を対象に、園庭ではゆのくにクルーザーのEV(Electric Vehicle=電気自動車)の試乗・歩行者優先の体験・標識の意味、室内では大分県交通安全協会別府支部の交通指導員2人の交通標識クイズや「とんとん止まれ」、駐車場では白バイ・パトカーの試乗体験が行われ、園児だけでなく先生たちも園児の見守りをしながら耳を傾けていた。
 特に園庭では彌田園長と「ゆのくにクルーザー」の玉田文章さんがそれぞれ運転するEVに1人ずつ乗り、数㍍進むと仮設の横断歩道を渡ろうと園児2人がいたため、停車。園児は「とんとん止まれ。右手を挙げて、右を見て、左を見て、もう一度右を見て、車が来てなかったら渡りましょう」と言い、EVが確実に停車していることを確認してから渡っていた。
 男児は「白バイやパトカーがかっこよかった。横断歩道を渡るときは『とんとん止まれ』をする。きちんと覚えた」と話した。
 彌田園長は「園児には横断歩道の『とんとん止まれ』と、送迎のほとんどが車のため、保護者にはチャイルドシートの使用を確実に呼びかけている」と保育園の取り組みを語った。
 別府署交通課員によると、子どもが関係する交通事故は起きており、子どもに対して大人向けの交通安全教室を行ったのは県内でも珍しいという。今後も園庭の広さなどの条件はあるのだが、今回のような交通安全教室を増やしていきたいと考えているという。