陸自別府駐屯地が創立66周年

別府に駐屯する精鋭部隊が観閲行進を行った

 陸上自衛隊別府駐屯地創立66周年記念行事が15日午前8時半、駐屯地を一般開放して開催された。台風による災害派遣や新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続き、5年ぶりの開催となり、多くの人が訪れた。
 午前9時半から記念式典とパレードがあり、執行官の小林直基第41普通科連隊長兼駐屯地司令(1等陸佐)がジープに乗って巡閲し「我が国を取り巻く安全保障環境は急速に厳しさを増しています。我々は、最後の砦として、国家と国民を守る強い意思と能力を兼ね備えることが重要。与えられた任務を愚直に遂行し、厳しい訓練を着実に積み上げ、抑止力と対処力を向上させなければならない。また、近年、気象災害が激甚化、頻発化する中で、複合的な災害も考えておかなければいけない。国民からの期待と負託に応えるため、一層努力し、我が国の平和と独立、国民の生命財産を守り抜くため、全身全霊で任務に当たることを改めて決意しました。地域の支援、協力が必要不可欠。引き続き、『地域とともに』をモットーに、地域から信頼され、愛される駐屯地となるように精進していく」と式辞。
 来賓の、衛藤征士郎衆議院議員、長野恭紘別府市長(市自衛隊協力会長)が祝辞を述べた。別府駐屯地に駐屯する、第41普通科連隊、第4後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊、別府駐屯地業務隊、第404会計隊、第304基地通信中隊別府派遣隊、支援部隊として第2高射特科団(飯塚)、西部方面特科連隊(玖珠)、第40普通科連隊(小倉)、第4戦闘偵察大隊(福岡)、第4特殊武器防護隊(同)、第4飛行隊(目達原)、第4施設大隊(大村)が参加し、観閲行進が行われ、精鋭舞台が堂々とした行進を披露した。
 その後、音楽隊による演奏や、装備品展示、車両試乗、こどもひろばなどで賑わった。また、訓練展示では、ヘリコプターUHー1とオートバイによる偵察や、レンジャー隊員がヘリからロープを使って地面に降下する「リぺリング」、火器戦闘部隊の支援を受け、車両で突入し、小銃手の突撃行動が披露された。迫力ある訓練に、訪れた人は興味深そうに見ていた。