別府市は25日、令和4年の観光動態調査結果を発表した。観光客数は、537万9303人で、前年と比べると44・5%増加したが、コロナ禍前の令和元年と比べると35・5%減となっており、コロナウイルスの影響は弱まっているものの、コロナ禍前の水準には届かなかった。
1~3月は、まん延防止等重点措置が発出されていたものの、緊急事態宣言が発出された前年の反動もあり、大幅に増加。4~6月は、3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークを迎え、多くの人が旅行や帰省を楽しんだことから、増加。その後は、全国旅行支援や訪日外国人の水際対策が大幅に緩和されたことなどから、1年を通して大幅な増加となった。
日帰り客数は344万448人(前年比35・5%増)、宿泊客数は193万8855人(同64%増)だった。観光庁が作成した大分県のデータによると、1人当たりの消費額は、日本人宿泊客は2万6542円(同2・1%増)、日本人日帰り客は3738円(同0・7%減)で、外国人観光客については、データがなかった。
出発地別では、福岡県30%、大分県16・2%、その他九州15・4%、関東15%、中四国8・3%、近畿8・2%、中部4%、北海道・東北1・4%、韓国1%、その他外国0・6%。
主要観光施設の入込客数は、377万9415人で、前年比45・6%増。
外国人観光客数は、4万266人で、韓国が一番多く、2万1168人、次いで、タイ6128人、香港3025人、台湾1994人、シンガポール1847人などなっている。