別府市・由布市消防本部が合同で

要救助者の搬送可否などを調査した

 別府市消防本部と由布消防本部は「令和5年度2署合同山岳救助訓練」を17日午前9時30分、由布岳塚原ルートで開催し、別府市消防本部4人、同消防署10人、由布市消防本部3人、同消防署10人の計27人が参加した。
 由布岳山頂付近で発生する救助事案について、塚原ルートからのアクセス状況調査、要救助者搬送可否及び無線などの伝搬状況の確認を2本部が合同で調査することが目的。
 今回は、東口登山口(塚原ルート)から約5・1㌔㍍、標高約530㍍まで調査。
 調査の結果▽ルートのアクセス状況は、倒木や瓦礫、ぬかるんだ箇所が多くあった▽消防関係の無線は基地局を経由する物、無線機同士でやり取りする物、携帯電話の電波を活用する物の3種類を活用し、その内、基地局経由の物はあまり期待が出来ないと判断。その他は十分な成果が見込めると判断▽携帯電話については利用しているキャリアで状況がまちまちでしたが、大方利用できると思われる▽要救助者の搬送可否は、否と言う判断は下し難い。ただ、山道の状況から非常に困難である事は否めないので、搬送するためには可能とするためにどうするかを今回の調査で判断していく―とした。
 調査終了後、坂本猛芳・由布市消防本部警防課長が言葉を述べた。