杵築市の城下町一帯で10月28日午後6時、「坂道の城下町きつき観月祭」が開催され、多くの人が訪れて幻想的な風景を楽しんだ。
「観月祭」は元々、お茶会に訪れる客人のために行燈を灯して足元を照らしておもてなししたことから始まっている。このため、大原邸や一松邸では、江戸千家によるお茶会が開かれた。
酢屋の坂から続く石畳には、両脇に行燈が並び、写真を撮る人の姿が多く見られた。また、鎧武者も登場。着物で楽しむ人の姿の人も。市内の幼稚園児や小学生の作った行燈が並び、可愛らしいイラストがろうそくの灯りに照らし出された。さらに、石畳で雅楽の演奏もあり、各所で楽しめるイベントが行われた。
月夜となり、訪れた人たちは、江戸時代の面影が濃く残る城下町で、秋の夜長を思い思いに過ごした。