別府市は、令和5年度別府市外部行政運営評価委員会を20日午前10時、上下水道局会議室で開いた。
委員は、学識経験者や諸団体代表7人で構成され、別府市が行う事務事業について、成果などの説明を受け、評価を行う。
安部政信市企画戦略部長が「市民ニーズの大きな変化に的確に対応していかなければいけません。様々な角度から評価をしていただき、質の高い行政サービスを効果的かつ効率的にやっていきたい」とあいさつ。委員長に安部忍税理士、副委員長に倉原浩志別府商工会議所専務理事を選任した。
議事に入り、指定管理者制度の評価について、別府市パークゴルフ場、第4次別府市行政改革推進計画の評価について、協働のまちづくりの推進と心身障害者福祉手当の再構築の3事業について評価を行った。
パークゴルフ場は、市民の健康増進や三世代交流のコミュニティの場、新たなスポーツ観光の軸となるように観光客誘客を目的とした施設で、令和4年度は2万803人の利用があった。収入は1038万7千円で、コロナ禍の影響があったとみられ、いずれも目標にはあと一歩届かなかった。委員からは、アンケート調査が2万人の利用者がいるにもかかわらず、68人と少ないことの指摘があり、対策について質問。スポーツ推進課は「申請時にアンケート用紙を渡すなど、工夫したい」と答えた。内部評価は「C」だったが、外部評価は、これからの期待を込めて「B」とした。
協働のまちづくりの推進では、7自治区に「ひとまもり・まちまもり協議会」が発足して活動をしていることや、市民活動支援補助金に12団体から応募があり6団体に交付したことなどを報告した。委員からは「(補助金は)ユニークな取り組み」と高評価だったが「成果をホームページで公表しているというが、分かりにくい」との指摘があった。自治連携課は「周知がまだ足りていない」として、内部評価を「C」としていたが、委員からは「もっと評価してよいのでは」との意見があり、外部評価は「B」となった。
心身障害者福祉手当の再構築では、コロナ禍でも通院など定期的な外出をする障がいのある人に対して、タクシー券を交付しているが、重度の障がいのある人が利用するためのリフト付きタクシーは、運転手が介護福祉士の資格が必要で、台数自体も少ないことなどを説明。委員からは「普通でもタクシーを呼ぶのは難しくなっているが、福祉タクシーは大丈夫なのか」との質問があり、障害福祉課は「なかなか難しいと聞きますが、通院はあらかじめ決まっているので早めに予約をしている」と答えた。また、これまでタクシー券の受け取りに障害福祉課の窓口に来てもらっていたが、郵送を行い、プッシュ型に変更することで利用者の負担軽減を図りたい考えを示した。評価は、内部評価と同じ「B」とした。