「第96回選抜高等学校野球大会21世紀枠大分県推薦校表彰式」が20日午後4時40分、大分県立別府翔青高校(阿部充校長、709人)会議室で行われた。
大分県高校野球連盟から奥田宏会長、毎日新聞社大分支局から久保田修寿支局長、別府翔青高校から阿部充校長、吉岩智孝教頭、同校野球部から柴田誠監督、徳永陽一部長ら、田口悠翔主将や部員・マネージャーが出席した。
式では、奥田会長が「貴校野球部の野球に取り組む真摯な姿勢が他校や地域によい影響を与えることなどが高く評価されました。これまでの地道な活動と精進された成果に対し深く敬意を表し茲(ここ)に表彰致します」と読み上げて、田口主将に日本高等学校野球連盟・毎日新聞社連名の表彰状が贈られた。
奥田会長が「皆さん、誇りに感じてください。温泉県おおいたの別府の中に別府翔青あり、という気持ちで精進してください。全国で2校と狭き門ですが、いつ選抜に選ばれてもチーム力、人間力で大丈夫、いつ呼ばれても行けるという気持ちで一冬頑張ってください」。
久保田支局長は「選抜大会は予選がありません。21世紀枠は、技能だけにこだわらず高校野球の模範的な姿を実践している学校で、一定の成績を修めた学校を選ぶ基準になっています」。
阿部校長は「これからも生徒ともども、今回表彰いただいたことに恥じないように頑張っていきたいと思います。決して、今回のことはゴールではなく通過点。これからも野球部として自分たちの求める道を突き進んで行ってください」とそれぞれあいさつした。
最後に田口主将が「推薦校の名に恥じぬよう、日々の練習や学校活動にさらに精進します。別府翔青高校は別府青山高校・別府羽室台高校・別府商業高校の先輩方の思いも込めて、地域の方々へ優樹と希望と感動を届けられるように頑張ります」と力強く決意表明をし閉式した。
第96回選抜高校野球大会は来年3月18日に甲子園球場で行われる予定。今月16日に21世紀枠の都府県推薦46校が出そろった。今後は東北、関東、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の各地区で1校に絞られ、北海道と合わせた9校が21世紀枠の候補校として12月8日に発表される。来年1月26日の選考委員会で候補9校から、東西を区分けせずに2校が選出される。
同校が選出されると、春夏合わせて初の甲子園出場となる。統合前の別府青山は2005年の夏に初出場、12年は春、別府羽室台は1989年春に初出場しているがいずれも1回戦で敗退。別府商業は84年の夏に出場し初勝利を飾っている。