訪問型のホームスタート

5人が全8日間の講座を修了した

 家庭を訪問して友人のように寄り添いながら子育て支援を行う、「ホームスタート」のビジター養成講座閉講式が21日午前11時15分、おひさまパークで行われた。光町の「ひじのひろば」(村田広子代表)が別府市から委託を受けて実施をしている。今年度は、5人が受講して修了を迎えた。
 ビジターは、直接家庭を訪問する人。全ての子どもが可能な限り、最良の人生のスタートを切れるように、子育てで悩んでいる家庭を訪れて、子どもと遊んだり、お母さんと話をしたりと友人のような関係性を基に、信頼関係を築いていく。活動の基本は、お母さん、お父さんの話を聴く「傾聴」と、寄り添いながら一緒に子育てのお手伝いをする「協働」の2つ。「にじのひろば」では、外国人家庭の支援も多い。
 村田代表が一人ひとりに認定証を手渡して「皆さんを加えて、ビジターは46人になりました。さわやかな風となって、子育てで困っている家族の助けになってほしい。ビジターはありがたい存在で、ビジターなくしてはこの活動は出来ません」とあいさつ。
 来賓の中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長は「ホームスタートは、皆さんの熱い思いと支援で前に進めることが出来ます。皆さんの役割は大きいと思います。常にアップデートしながら、進んでもらいたい」。土谷修おおいたホームスタート推進連絡会議会長も「県内には12の組織がありますが、別府は地域や行政の力を借りて活動も盛んで、先駆的な活動をしています。地域や専門の人と一緒に子育て支援をしてもらいたい」とそれぞれ述べた。
 ひじのひろばホームビジター代表の上本満里子さんが体験談を話して「ようこそ、ビジター仲間になってくれました」と歓迎した。
 引き続き、先輩ビジターと交流会を行った。先輩が体験談を語り、訪問家庭で楽しかったこと、苦労したこと、やりがいなどを話した。