第25回日本フットボールリーグの最終戦となる第30節が26日に各会場で開催され、ヴェルスパ大分はホームのレゾナックサッカー・ラグビー場Aコートで高知ユナイテッドFCと試合を行い、0ー0の引き分けでシーズンを終えた。
前半から高知が6本のシュートを放つなど、積極的にゴールを狙うも大分の堅い守りに阻まれ得点できず。一方の大分も3本のシュートを放つが、大分も得点できずに前半を折り返した。
後半になると、大分が積極的に相手ゴールに迫るも、最後までゴールを決めることが出来なかった。両チームとも最後まで果敢に攻めたが、引き分けとなった。これにより、大分は6位でシーズンを終えた。
試合終了後、今季で引退する金子雄祐選手(30)の引退セレモニーが行われた。金子選手は、大分がJFLで優勝した時のメンバーで、3年ぶりに今シーズン大分でプレーをした。「23年間、サッカー選手としてやってきましたが、多くの縁に恵まれた。この縁は、セカンドキャリアに向けても大切にしていきたい。この1年を悔いなく過ごす決意をもって練習を100%で全力で向き合ってきました。ですが、昇格が成し遂げられなかったことが、本当に悔しい。来年も残る選手、離れる選手みんなに言いたいのは、悔いなく過ごすためには、昇格という2文字を成し遂げてもらいたい」と述べ、ファン、サポーター、家族や両親などへ感謝の気持ちを語った。
また、シーズン終了を受けてのセレモニーでは、篠原宏仁キャプテンが「チーム最大の目標であったJリーグ昇格を成し遂げることが出来ず、キャプテンとしてすごく責任を感じています。JFLのリーグレベルが年々上がる中で、勝負強さが発揮できず、取りこぼす試合が多かった。自分たちの力不足を感じている」と振り返り、来年こそはJリーグ昇格を誓った。
山橋貴史監督も「沢山の声援ありがとうございました。Jリーグ昇格を目指してチーム一丸となってやってきましたが、目標を達成することが出来ず、本当に申し訳ありません。選手はよく戦ってくれたし、コーチングスタッフ、フロントスタッフ、ボランティアスタッフもそれぞれの役割を全うしくれたと思う。そんな中、選手を勝利に導くことが出来ず、Jリーグ昇格を達成することが出来ず、僕自身の力不足を感じています。常に熱い声援を送ってくれたファン、サポーターの皆さん、支えてくれているサポーター企業の皆さん、ヴェルスパはあゆみをとめることなく、来シーズンのJリーグ昇格目指して進んでいくので、引き続き、ご声援とご支援をよろしくお願いします」とあいさつをした。
最後は、この日誕生日のマスコットキャラクター「ヴェールくん」を祝って明るく締めくくった。
12月3日午後1時から、大分市のアミュプラザおおいた屋上広場で、「ファン感謝祭」を予定している。